最近のパソコンは初心者でも操作しやすいように工夫されていますが、それがかえってパソコンを分かりづらくしています。仕事で使うには結局、専門的な知識が必要になるので、パソコンを使う上で知っておいた方が良いことを、なるべく分かりやすく解説します。

パソコンの仕組み

一度にたくさん思い出せるほど有利

人間の脳には覚えた知識をためこんでいる場所があり、必要な時に思い出して使えるようになっているというのは前に説明しましたが、パソコンの場合はハードディスクやSSDが覚えている大量のデータの中から、必要なデータを「メモリ」と呼ばれる部品に一時的に取り出して使う仕組みになっていて、一度に読み出せる量が多いほど便利です。

たとえば「桃太郎」の歌詞を歌いながら思い出してみて下さい。
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 「桃太郎さん 桃太郎さん お腰につけたキビダンゴ 一つわたしに 下さいな」

ですが、もし思い出す速度が遅いと、間に合わなくて途中でつまってしまいますよね。一瞬で全部思い出せた人は、余裕を持って歌えると思います。パソコンも同様で、メモリに一度に読み出せるデータの量が多いほど、パソコンも速く、安定して動作させることができるのです。

パソコンの場合はメモリを後から性能の良いものに交換できますが、人間の場合は交換できないので、

 5798635746

などの適当に並んだ数字を、なるべく多くの桁数覚えられるように訓練すれば、脳を鍛えることができるかもしれません?

ちなみに、メモリと似たようなものに「キャッシュ」というものがあります。例えば、以下の問題に答えてください。

 「1166130÷64785」





…答えは「18」です。では、もう一問答えてください。

 「1166130÷64785」




もちろん「18」です。同じ問題を出したので、二度目は早くなかったですか?というか、計算しなかったですよね?この直前の記憶をすばやく活用できる仕組みを「キャッシュ」と言い、パソコンにもそういう仕組みが入っています。ただ、記憶というのは、しばらくは残っているものですが、一晩寝たら、おそらく忘れてしまうでしょう。パソコンも同様に、メモリやキャッシュに一時的に思い出されたデータは、パソコンの電源を切ると消えてしまうので、再度ハードディスクやSSDから思い出さなくてはならなくなります。


このように、人間とパソコンは、物の考え方がそっくりなのです。では、体の他の部分はどうでしょうか?
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